ビジネスブログ|株式会社四国アシスト

株式会社四国アシスト
2016年08月31日 [日記]

◆ 自然エネルギーを活用した里造りについて。

ハッピーソーラー
一昨日のセミナーで「一般社団法人徳島地域エネルギー」様が行われている‟コミュニティハッピーソーラー”の仕組みが大変興味深いものでした。その概略は太陽光設置費用の一部を寄付によって募り、そのお礼に地域特産品のお返しをする。また、売電益は地域貢献の原資として還元していくと言う物です。農産物を作られている方々にとっても、寄付をされた方、事業を展開する方それぞれに何らかのメリットがあり、結果としてその「地域の活力」につながる仕組みです。
 私が生まれた『新宮村』は1954年に発足し、2004年の合併で村の名前は消えましたが、近頃では「霧の森」「霧の高原」などの施設に足を運ばれる方も増えた様子。しかし住まう人口は年々減少し、高齢化の勢いは止まらないのが現状です。その結果手つかずの農地や山林があちらこちらに存在してしまう。原因はこれという産業が無く、買い物や医療施設なども乗用車を走らせなければ成らない。だから利便性の良い街中に移住してしまうからだと思います。
 これは国内全体で懸念されている「里山の消滅」の一部でしょう。これを食い止めるには若い力がそこに留まってもらえる‟何か”が必要で、もちろん‟財源”がなくてはなりません。例えば‟コミュニティハッピーソーラー”みたいなシステムによって、売電設備(太陽光・バイオマス・小水力)を地域住民の資力を合わせ、後継者のための売電&消費エネルギーの獲得が出来るのなら、そこに定住し会社勤めをしながら空いた時間で野菜や山菜を採る生活が継続できるかもしれません。慶応大教授が唱える『エネルギー兼業農家』的な考え方、賛同者が増えれば都市部に移る若い力を地元に残って頂けるのではと思います。
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